バチカンで逢いましょう(軽くネタバレ)。
【勝手に星付け@映画】
・バチカンで逢いましょう ★★★★★
あらすじ→夫を亡くしたマルガレーテは、娘たちとの同居も老人ホームへ行くのも拒否し、ローマ法王(教皇)に会うためにたった一人でバチカンに向かう。
敬虔なカソリック信者として、これまで夫と幸せに暮らしてきたマルガレーテだが、彼女には法王の前で懺悔しなければならないことがひとつだけあった。
はじめてのローマ、マルガレーテはそこでイタリア人の恋人と同棲中の孫娘マルティナの部屋に転がり込む。
バチカンに向かったマルガレーテはイタリア人の老詐欺師ロレンツォと出会う。
マルガレーテは持ち前のバイタリティでローマの廃業寸前のドイツ料理店のシェフとなって店を復活させる。
お正月だし、軽めに爽やかでほんわかしたのを観るべ(*´ω`*)♪
………と、マリアンネ・ゼーゲブレヒトが微笑むジャケに惹かれて「バチカンで逢いましょう」を鑑賞。
バグダッドカフェのナイスなおばちゃんが、ナイスなおばあちゃんになり、
とある罪を法王様に"赦し"てもらうためにバチカンに突撃!
見事、謁見!ハッピーエンドと思いきや、
「個別に謁見はできません!」と門前払いされたあげくに、
ちょいワルオヤジのロレンツォに騙されたり、ペッパースプレーぶちまけて逮捕されるわ、ドイツ料理はまずいわ、酔っ払って目覚めたら胸に×××が…………。
散々な目にあうけれども、「オマ」の愛称で親しまれ、行く先々で出会う人たちを持ち前の明るさでハッピーにしていくマルガレーテ。
↑この辺はバグダッドカフェを彷彿させるし、もしかしたらバグダッドカフェの続編?と思わせてくれるような嬉しい作り。
決して消えない法王様へのラブに呆れた(感心した?)ロレンツォは彼女と自分の借金踏み倒しのために嘘の結婚式を持ちかけるのだが…………、
なぜかマルガレーテは土壇場で逃げ出す。
この頑固さが後からじわじわ効いてくるのです。
しかしねー、結婚式を逃げ出したあとにオマの名前がマルガレーテと知るとか、おいおいロレンツォ爪が甘いんじゃない?
でもね、ロレンツォいい男だなぁ( 〃▽〃)ポッ。
中盤、マルティナの母・マリー(マルガレーテの娘)がローマにやってくるけども、これがまた………神経症でガチガチの頑固者且つ無神経!という絵に描いたような嫌な女!!!!
当然、マリーともマルガレーテとも対立してばかり。
けど、最終的には「なんだかんだで親子よね!」という展開は、まさに女は強し~!!!
お約束のほんわか映画と思いきや、
ラストの娘への告解はずぅーんと。
いやいや、そりゃあないでしょ。
ワンナイトラブはありでも「その結晶があ・な・た!」はないでしょ。
言った本人は肩の荷が下りたかもしんないけど、そりゃあないでしょー!!!!!
でもなんだか思わず号泣。
こんなはずじゃなかったのに……(´;ω;`)
途中からしんどいという……というのは違うな、自分の誰にも触れさせたくない所を鷲掴みにされたような気持ち。
後悔と秘密を抱え、許されたいと思いながら生きていくことはなんて苦しいのだろう…………でもやっぱり人生は楽しくハッピーじゃなきゃいかん!!!
親からの自立、子供からの自立、失恋、赦し、夫婦の愛、法王様への愛…etc!
最後はみーんな、ひっくるめてハッピーエンド♪ヽ(´ω`)ノ
マルガレーテの愛称「オマ」って響きがマリアンネ・ゼーゲブレヒトの雰囲気にぴったり合ってて、
「オマ」って聞くたびにふんわり優しい気持ちになれる映画でした。