シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

ペーパーマン(軽くネタバレあり?)

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やぁ!!!
 
大きな声で、やあ!!!
 
ペーパーマン宣伝部長のサラエです(=ΦωΦ=)
 
わけあってハイテンションなままの更新!
 
今夜は「ペーパーマン」を紹介します。
 
レイノルズたんですよ、レイノルズたん。
 
今をときめくレイノルズたん。
 
嫁さん美人なレイノルズたん。
 
これ他のとこでも何度かupしてるんだけども見事にノーリアクション!
 
面白いんですがいまいち認知度が低い!
 
なので勝手にペーパーマン宣伝部長に就任しました。
 
いいよ、ペーパーマン!!!!
 
↓↓↓
 
【勝手に星付け@映画】 
 
 
 
ペーパーマン ★★★★★ 
 
 
※軽くネタバレになってるような、なってないような…………あとは各自の判断でお願いいたします。 
 
 
 
あらすじ→売れない作家のリチャードは“キャプテン・エクセレント"という空想の友達がおり、いつも“彼"に悩みを聞いてもらう、という秘密を抱えていた。 
ある時、スランプを克服するため妻クレアの勧めで冬の間ロングアイランドビーチにあるコテージへ一人で滞在することに。 
滞在中、地元に住む17歳の少女、アビーに出会う。何かの縁を感じたリチャードは毎週金曜日、彼女にスープを作ってもらう、という奇妙な関係を始める。 
(中略)
スランプの作家と傷を抱えた少女。ある種の友情で結ばれた2人は、この環境から一歩踏み出そうとしていた…。 (Amazonから抜粋)。 
 
 
 
また★5つ?!いやー、いいんです、面白かったからー! 
 
一言でいうと、バランスが絶妙!!! 
 
あらすじの"キャプテンエクセレント"の部分を抜かして読んでみてください。 
 
ほら、とんでもなくシリアスで重たくありませんこと? 
 
ずしーん、どばーん!と来ますでしょう?
 
ところがそこにライアン・レイノルズ演じるすっとぼけ顔の常に瞳孔開いちゃってるようなきらりんお目々のキャプテンエクセレントを足してみてください!! 
 
わーお、グッドバランスヽ(・∀・)ノ 
 
こんな風にとてもバランスがエクセレントな映画です! 
 
普通、空想のお友達がいる主人公といったらトラウマを負った子供が定番なんですが、 
 
ペーパーマンの主人公・リチャード(ジェフ・ダニエルズ)は空想のお友達歴40年以上の筋金入りのこじらせオヤジ!!!! 
 
"トラウマを負った子供"担当は、美少女アビー(エマ・ストーン)が務めます。 
 
こじらせたおっさんvsトラウマ美少女………まさにグッドバランス。 
 
リチャードを序盤の内、優しい目で見れても、ストーリーが進むにつれてこじらせ具合に当然ながらイライライライライライラ………………。 
 
新作が書けるようにと妻・クレアがわざわざプレゼントしたPCをあからさまに嫌がり、 
 
いなくなった瞬間にタイプライターを取り出すけど、やっぱり書けない!→僕のスーパーヒーロー、キャプテンエクセレントたちゅけてぇー!→あ、来てもらったけどやっぱお前いると書けないから消えてくれー!!!
 
↑大体がいつもこのパターン。 
 
おいコラ!リチャード!!と拳を握りしめたって私は怒りません(´-ω-`) 
 
バーや、パーティーで酔っ払いが相手ならば爆笑をさらえるのに、 
 
私生活では妻のクレアすらクスッとさせられない。
 
↑正確にはやればできるのにやらない! 
 
いつも逃げる、避ける、目をつむる。 
 
そんなイライラを正統派"トラウマを負った子供"担当のアビーがいい具合にそらしてくれます!!! 
 
またまたグッドバランス! 
 
正直、アビーの背負ってるものの方がよっぽどヘビーなんだけど、リチャードはそれでも自分しか見てない。 
 
でもそれでも良いのかなぁ………と思ったりもする。 
 
他人の痛みを等価に受け取れるほど、人間ってうまくはできてないと思うから。 
 
リチャードとアビーは自分の痛みは語り合えても、「芯」は決して語らない。 
 
でも通じ合ってる。 
 
途中、アビーがリチャードにどっちがましかゲームを出すんですね。 
 
「ずっと後ろ歩きか、1歩ごとにつま先をぶつけるか」 
 
痛みに弱いから後ろ歩きがいいと答えるリチャードに対して、アビーは前を向いてたいからとつま先をぶつける方を選びます。 
 
リチャードはハッ!とするんだけども………やっぱり逃げる。 
 
だってこじらせてるから! 
 
それでも大丈夫。 
 
最後はちゃんと自分が"こじらせオヤジ"だったと気付き、また自分の痛みを背負えるのは自分だけだと気付くから。
 
↑アビーはとっくに気付いていたけどね! 
 
本作は簡単にいうとルビースパークスのおっさん版であり、バードマン優しさ100%増し版。 
 
結末をファンタジーにしなかった分、私はルビースパークスやバードマンより好きです(*´ー`*) 
 
え?ファンタジーオチじゃないの?と思った方、エンドロールの一番手が誰だったか思い出してくださいませ。 
 
一番手はリチャードでもキャプテン・エクセレントでもアビーでもなく妻のクレアなのです。 
 
エンドロールを観た瞬間、ああそういうことか………と腑に落ちました! 
 
「招かれざる客」の主役がキャサリン・ヘプバーンだったように(←私見)、
 
ストーリーの真ん中にいたのはクレア(←私見)。 
 
ま、いいんです!面白かったから!!! 
 
リチャード役は、存命だったならロビン・ウィリアムスがよかったかも知れないし、ビル・マーレイでもよかったかも。 
 
でもロビン・ウィリアムスだと可愛すぎるし、ビル・マーレイじゃこじらせるというよりは可哀想な中年すぎる。 
 
となるとその両方を兼ね備えたジェフ・ダニエルズがよかったし、 
 
なんてったってスーパーヒーローのGFっていったらエマ・ストーンでしょ!!! 
 
やっぱバランスいいわぁ。