シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

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誰でもない女(ネタバレあり)

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晩ごはん作りながら、いただきもののお酒を飲んでいたら………まぁ、酔っ払いですわ。
 
"すんごく面白かったけども周りのリアクションはいまいちだった映画アワード第3位(私調べ)"の映画・誰でもない女をご紹介します。
 
ちなみに1位は「ペーパーマン」!
 
観てね、ペーパーマン
 
最高だから!
 
 
とりあえず連呼しときます。
 
ペーパーマン!!!!!!!!!!
 
 
 
【勝手に星付け@映画】
 
 
 
 誰でもない女 ★★★★★
※最後の方にネタバレしてます! 
 
 
 
あらすじ→ノルウェーで優しい夫や娘と暮らすカトリナ。戦時中、ノルウェー人の母から引き離され、ナチスドイツの〈生命の泉(レーベンスボルン)〉の施設に収容されていた過去を持つ。戦後辛くも亡命し、母と再会できた後は結婚し、湖畔近くの家で穏やかに暮らしていた。
ある日、戦後の〈生命の泉(レーベンスボルン)〉施設出身者やその母親に対するノルウェー政府の処遇を不服として訴訟をおこすと言う弁護士が訪ねて来る。カトリナと母にも証言をして欲しいと頼まれるが、その申し出を頑なに拒むカトリナ。なぜなら彼女は、家族には言えないある秘密を抱えており…。(適当なサイトから) 
 
 
 
感想は?と聞かれると、言葉も出ないくらいつらい映画だった。 
 
《生命の泉》のことは恥ずかしながら今まで全く知らなくて、 
 
ナチス負の遺産は、とかくユダヤ人虐殺に焦点が置かれやすいけれど、 最近よく映画の題材になるように地雷やアデーレの名画、《生命の泉》など多岐に渡っているのだなぁと薄ら寒い気持ちになった。 
 
帰ってきたヒトラー」よろしく、今のドイツや周辺国がまとう得体の知れない空気が画面から吹き出して、どこまでもどこまでも広がっていく気がした。
 
しかしこの作品は重たい人間ドラマに終止せず、サスペンスとして謎解きも楽しめるし、どんでん返しもあり、家族の物語でもある。
 
とにかく寒そうだね!ノルウェーはさ! と、あえて明るくいってみる! 
 
で、ここからネタバレ。
最後の謎・カトリナを殺したのは誰か? 
 
私、母親だったんじゃないかと思う。 
 
あの流れでいったら仲間の工作員って考えるのが妥当だけど。 
 
なんとなくなんとなく、あの窓からカトリナを見送る目と、 
 
最後の「スパイは未だに家庭に潜伏中」的なナレーションを読んで、それはつまり?となったんですよね。 
 
「一緒にいく」といった夫はあり得ない。 
 
ならば………と。 
 
まぁ、深読みしすぎですかね(´-ω-`) 
 
しすぎでしょうかね。 多分。
 
つうか、このジャケよく観るとネタバレしてんじゃーん!!!!!