ありえないほど近くて、ものすごくうるさい(ネタバレなし)
おはようございます。
阪神淡路大震災から23年ですねー。
「もう」なのか「まだ」なのか私には計りきれないけれど、
あの時、生き延びてくれた方に感謝を。
亡くなられた方にはたくさんの花を送りたいと思います。
先に旅立たれた方は、後からくる親しい方のためにお浄土で蓮の花の片側を空けて待っててくれるそうですよ。
座り心地が良いといいですねー。
そんなわけで今日はほっこりする映画特集!
ほっこりするのそんなに観たことないからほっこりしなかったらごめんね!!!
【勝手に星付け@映画】
ありえないほど近くて、ものすごくうるさい。 ★★★★★
あらすじ→突然、理不尽に大切な人を失った悲しみ――9.11の事故により、オスカーの最愛の父の命は奪われてしまう。やがて彼は、父の残した言葉に従い、一本の鍵の穴を探す旅に出る。ニューヨーク中を訪ね歩く中で謎の老人が同行者となり、いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人とをつなぐ大きく温かい輪になっていく――。(Amazonさんより)。
ひさびさに良作に出会えた。
───太陽が爆発しても8分間は地球に光が届く───
なんと今作がデビュー映画になるというオスカー少年!
トム・ハンクス、ヴィオラ・ディビス、サンドラ・ブロックなど名優に囲まれる中、1歩も引かない演技を見せてます。
愛する父親を亡くした喪失感、母親との不和、切れやすく、繊細で、泣き虫………そしてとびきりの笑顔!
見事!
この映画をこれから見る方は、アスペルガー症候群の知識を入れてから見た方がオスカーの行動がより理解できると思います。
アスペルガー(の疑いがある)オスカーは、繊細で頭脳明晰ながら癇癪持ちで他人の感情には無頓着。
パニック防止にタンバリンを持ち歩く風変わりな少年。
彼の才能を見抜いた父親と一緒に調査探険にあけくれる日々は、911で断ち切られます。
生前に父親が残したヒントを手に"8分間"を永遠にするために調査探険を続けるオスカー。
あまりストーリーを細かく語るのは野暮なのでやめます。
とにかく、脚本が秀逸!!!
一言一言に無駄がなく、説明するようなセリフはほとんどないかわりに、役者の演技や映像が十分にそれを補ってるし、
無言のシーンでも痛いほど伝わる感情。
太陽が爆発したあとの8分間ってなんでしょうね。
寂しさも悲しさも虚しさも憤りも、正しく運用しなければ、人は間違う。
オスカーは間違えなかった。
空中に高く舞い上がる足は、彼の未来が明るいことを語っていた。
最後につけくわえるなら、それ話しちゃうの?!って思ったけど、
うまくまとめるなら、あの展開しかなかったのかな………とも思う。
★5つじゃなかった理由は、ただ1つ。
"うる目"ことトム・ハンクスが個人的に苦手だっただけです……………すみません、名優なのはわかるけど、
うる目が苦手!