シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

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ホーンズ 容疑者と告白の角(ネタバレややあり?)

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キング祭り開催ちう。
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
ホーンズ 容疑者と告白の角 ★★★☆☆ 
 
 
 
あらすじ→恋人メリン(ジュノー・テンプル)を何者かに殺害された上に、容疑者にされてしまったイグ(ダニエル・ラドクリフ)。苦しい日々を過ごす中、彼の額に突如として角が生えだす。次第に太く大きくなっていく角に恐れおののくイグだったが、その角にどんな相手であろうとも真実を語らせてしまう不思議な力があることに気付く。角を使ってさまざまな者たちの思惑を引き出し、そこから生まれる新たな疑惑に直面するイグ。やがて事件の真相に近づいていくが、それはあまりにも悲痛で凄惨(せいさん)なものだった。(シネマトゥデイより) 
 
 
 
スティーブン・キングとはとことん相性が悪い私です。 
 
ですが、知らない内にキング家に絡めとられてたみたいです。 
 
だってホーンズはキングの息子が原作! 
 
うわぁー、ひぇー!ってなりましたが、普通に楽しめました(*´ω`*)♪ 
 
最初は角が見えるのはラドクリフ君だけって設定なのだと勝手に思って観てたら、周りからも見える設定にちょっとびっくり。 
 
さらに本音はモノローグ的に聞こえるのかと思っていたら、 みんな普通に喋るから二重にびっくり。 
 
本音をぶちまけるシーンはコメディーといえなくもない。 
 
いや、むしろコメディー! 
 
大人になったラドクリフ君はいい具合にやさぐれてて、恋人とのシーンは儚くて切ない。 
 
謎解きもこっていて、サスペンスとしても十分に面白い! 
 
どんでん返しもうまく効いてるし、オチも文句なし!!! 
 
が、いかんせん、本音ぶちまけシーンがコメディーだ!!! 
 
これ、狙ってやったとしたらすごいなぁ。 
 
本来、人の本音なんて情けなくてどうしようもないくらい下らないもんだったりするんだ。 
 
この作品はそこをうまく突いてる。 
 
少年時代がちょいちょい回想シーンで出てくるけど、 
 
この回想シーン、これだけで映画が1本撮れるんじゃないか?というくらい素晴らしい。
 
↑この辺はやはりキング家の血筋! 
 
ノスタルジー満載と言っちゃったら身も蓋もないけど、幸せで満たされた少年時代と、現在の対比がほんとに良かった。 
 
あとは、ラドクリフ君! 
 
もうちょっとうまく立ち回れよ!!! 
 
能力、全く活かしきれてないじゃーん! 
 
でもいいんだな、キング家だから………たぶん。 
 
冒頭のシーンとラストシーンが繋がった瞬間は、あぁ、こうきたか!とちょっとホロリ。 
 
作品の雰囲気的にはラブリーボーンに似ていたかなぁ、と思う。 
 
メリン役をしばらくモリー・クインだと勘違いしてて、 あらあらまあまあ大人になっちゃってと赤面してたのは内緒。 
 
そして最後まで観ても結局この映画のジャンルがわからなかった………。 
 
サスペンス?コメディー?ホラー?ダークファンタジー………うーん、わからん!!! 
 
わからんけど、だってキング家だし、まぁいいんだ。