シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

きっと、うまくいく。(ネタバレなし)

【勝手に星付け@映画】

きっと、うまくいく ★★★★★…×∞

あらすじ→日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ"が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。 抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後"が同時進行。根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生き

る"ことを問いかける万国普遍のテーマ。 (Amazonから)。

インド最高峰の工学大に通う青年たちの現在と過去を追う2009年公開のインドのロードムービー

レンタルすること3回。

170分という長さに未見のまま返してしまい………三度目の正直で見て、後悔。

なんでもっと早く見なかったんだろう!!!!!!

人生最高の1本になるかもしれない映画に出会ってしまった。

インド映画はムトゥくらいしかみたことなかったけれど、

インドってこんなすごい作品を撮っちゃうのね…。

インドの学歴至上主義、貧困、カースト、若者の自殺率の高さ、宗教。

夢、希望、命の価値、人生、愛、友情。

全てに出会えてしまった。

監督も脚本も、役者たちも陰と陽を使い分けて、きっちりと1つの"絵"にした。

「素を以て絢と為す」という孔子の言葉を思い出す。

笑いの裏に涙があって、さらにその裏には涙を拭い去る強さがある。

生きてく強さをもらえる映画は珍しい。

前向きなメッセージをこめたスカッとするラスト。

落ち込んだとき、幸せなとき、泣きたいとき観たい映画。

観たら、きっと、うまくいく。