知らなすぎた男(ネタバレなし)
最近、ヘビーなものばっか観てたので、軽めの映画を。
勘違いって恥ずかしいものだけど、ここまで突き抜けたらむしろ誇り!という感じ。
【勝手に星付け@映画】
知らなすぎた男 ★★★★☆
あらすじ→知らぬが天国、知ったら地獄!? 大きな勘違いのサスペンス・コメディ。 アイオワ州に住むレンタルビデオ店の店員ウォレスは、ロンドンで銀行家を営む弟ジェイムズのもとへ、自分の誕生祝のためにやってくる。しかしジェイムズは大きな商談パーティがあるため、それ所ではない。やむを得ずウォレスを、演劇体験ゲーム"ライブ劇場"に参加させてしまう。役者志望だったウォレスは大乗り気。だが、彼がイギリス謀報部からの電話を間違って取り上げたことから、事態はまったく思わぬ方向へと転がり始める!
あらすじを補足すると、イギリスとロシアが友好条約を結ぼうとするけど、
仲良くなったら俺たちの仕事がなくなっちゃう!と焦った両国の諜報部員が協力して友好条約を結ぶ会場を爆破してしまおう!というはちゃめちゃなお話。
まずこの時点でなんかおかしいだろ!って突っ込みたいのに、
登場人物たちは微塵も気にしてないとこがまたツボ。
もう「勘違いもの」っていったら1つのジャンルになるくらいたくさんの映画があるけど、
ここまで徹底的に勘違いし続ける映画も珍しい!
勘違いに気付いたことで新たな危機が襲ってきたり、最後に真実の姿を現すとか、誤解が解けて仲直りとか一切ない!!!
あ、仲直りはちょっとだけあるけど!
とりあえずずーーーーーーーーーっと勘違い勘違い、勘違い、勘違い!!!
最後まで勘違い!
これは良くも悪くも脱力系なビル・マーレイのすっとぼけっぷりがドハマりした1本だと思います!!
ベテランのコメディ俳優だったら、笑わせよう!笑わせよう!!として、逆にさむくなってたと思う。
ビル・マーレイが引き起こす勘違いに次ぐ勘違いが徹底的すぎるから、
こっちも突っ込みたくても突っ込めないもどかしさに、クスクス笑ってしまった!←ゲラゲラじゃないとこがポイント。
アメリカとドイツの合作だけど、派手さは全くなくて徹底的にシュール。
ちょっと奇人たちの晩餐会に似てるかな。
シュールな笑いが好きな方はぜひ!