シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

ハンニバルライジング。

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とうとうハンニバルシリーズ全制覇!!!

今回はあらすじとかすっ飛ばして、ただただ語ります。

【勝手に星付け@映画】

ハンニバルライジング (あえて判定せず)

映画はこうあるべき理論を押し付けてくる人が大っ嫌いなのだけど、

レクター博士」とはこうあるべき理論で語る。

まず、少年ハンニバルレクター博士になる必然性がまるでない!

少年ハンニバルは非凡であってはならない。

むしろ凍った母親の遺体から頬肉を削ぎ落とす人間でなければならない。

彼は生まれながらの変態紳士であり、神童であり、怪物であり、彼にしか知り得ない美しい哲学と所作をもって"食"さねばならない。

彼は、ただの猟奇殺人者であってはならない。

トラウマ故の復讐に燃える少年であってはいけない。

この両者の違いは、もっと明確にするべきである。

さらにいうなら、それは全く別の物話にするべきである。

彼の粗暴さを押し隠す術を教える教養と知性をもった"先導者"がいなくてはならない。

その先導者は自らが美しき捕食者となり、少年ハンニバルにその道に導かなければならない。

レクター博士は愛に値する礼儀と哲学を持ち合わせていなくてはならない。

孤高と孤独を共にし、尚、満ち足りていなくてはならない。

美少年である必要は1mmもない。

彼の美しさは、理論であり、優雅な所作であり、気高さである。

結論をいえば私が愛するレクター博士には少年ハンニバル・レクターなどいらないのである。

あとレバ刺し食べたい。