シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

スプリット(ネタバレあり)

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「呼称」にその人の人格が表れるとはよく言ったもので、

カウントダウンが始まってることは、誰も知らない。

【勝手に星付け@映画】

スプリット ★★★★☆(←ただしラスト直前まで!ラスト後は☆0個!!!)

※激しくネタバレしてます。ご注意を!

あらすじ→知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。

まぁ大体、こんなオチだろうなぁというね。

①女子高生が実は多重人格。

②23人が書いたリレー小説。

③23人は幽霊。

④夢オチ。

あっさりとハズレたー!!!!

そしてスプリット、何かがちょっとずつ惜しかった!!

まず誘拐されるのは1人だと思ってたから3人って時点で………ありゃ、力を合わせて脱出系だったのかー。

↑駆け引き大好き派。

ストーリー上、仕方ないのかも知れないが、

監禁中の女子高生と、外にいる精神科医、犯人と視点がくるくる変わるために、

監禁モノ独特のどんづまり感や緊張感が途中で切れてしまい、この辺はもう少し集中したかった。

でもちょっとした無駄エロシーンもあり、まぁこれはこれで良しとしよう的な。

犯人のお気に入りがヒロインじゃないってのも………うーん、好みがかなり変わってらっしゃるのね。

でもヒロインのおでこはどうにかならなかったのかなぁ………変だよね、あのおでこ(゚ー゚)

ヒロインの過去と現在が交互に描かれ、もしかしたらヒロイン自体が人格の1つで、

これは「統合」の過程を描いてるって?ってミスリードはすごくよかったー。

「ビリーミリガン」を明らかに模していたのもうまいミスリード

でもって、オチが違う映画と繋がってましたってなんだよー!!!!

アンブレイカブル?!!観てないってばよ!!!

サイコスリラーがヒーローものに転化ってありなの?

ビーストが現れた時点でなにか嫌な予感はしたけど、こりゃあないよー。

ジェームズ・マカヴォイの変貌っぷりは良かったですね!

パトリシアとヘドヴィクがお気に入り。

あの窓の絵は、切なすぎて涙が(´;ω;`)

ケイシーが続編にどう関わるかはわからないけど、

ラスト、沈黙ののちに女性警官を見つめた彼女の目には、全てを告発する勇気が宿ってたように思えました。

こういうちょっとした救いがあるから、シャマランって嫌いになれないんだな。

でもスプリット自体にはそんなに納得してません(´-ω-`)