偽りなき者(ネタバレあり)
【勝手に星付け@映画】
偽りなき者 ★★★☆☆
(ネタバレしてます!)
あらすじ→離婚と失業の試練を乗り越え、ようやく穏やかな日常を取り戻した幼稚園教師・ルーカス。
そんな彼がある日、親友テオの娘クララの作り話が元で変質者の烙印を押されてしまう。
あるのはクララの証言のみ。無実を証明できる手立ては何もない。
町の住人たちはおろか、唯一無二の親友だと信じて疑わなかったテオまでもが、幼いクララの言葉を疑いなく信じ込み、身の潔白を説明しようとするルーカスの声に耳を貸そうとしない。
噂はあっという間に町中に広がり、仕事も親友も、信用も全て失ったルーカスは小さい町で孤立してしまう。
ルーカスに向けられる憎悪と敵意がますますエスカレートし、一人息子のマルクスにまで危害が及ぶ事態に心を痛めながらも、ひたすら耐え続ける生活を余儀なくされるルーカス。(Amazonさんから)
マッツ・ミケルセン、"北欧の至宝"と称されてるらしい。
北欧の至宝!!
なんかそれだけで神々しいな………マッツ。
イタリアの至宝・ベルッチ姐さんとどっちがより至宝としt………(議論を呼びそうだから自粛)。
まぁ、私はラース・ミケルセン派なんですけどー。
wikiで読んだら、集団ヒステリーに巻き込まれた男と書いてありましたが、集団ヒステリーっていうよりは村八分ですな。
しかもこういうパターンの冤罪って、自殺するか海外逃亡するかしか救いがないじゃないかー!!!
この映画は嫌いじゃない!決して嫌いじゃない!!!
………が、
あまりにもマッツ・ミケルセン演じるルーカスが潔白で愚直すぎて納得いかない………。
ルーカスもちょっとはアレな人だったら、余裕を持ってみれたのに、
真人間且つ、100%無罪!と分かりきってると、ほんとにつらいのです!!!
スーパーでリンチに合うシーンも「ひぇー、やめてー!なにするのよぅっ(号泣)」だし、
手のひら返しの親友には「ファ〇ク!」だし。
でももし私のプリプリプリティーな姪っこが「あのおじちゃんに変なことされた!」なんて言ったら、
頭に懐中電灯を装着、猟銃と日本刀持参でバババァーン!と相手の家に乗り込んじゃうから、
こういうことって決して起こり得ないことではないのだと思う。
ただあまりにも村八分描写が長すぎた!
映画の7割が村八分!
やめてよー!!!ワンコに罪はないじゃないのー!!!
と、観ている内に段々と闇に囚われていく私……。
唯一の救いは、ルーカスの息子と友人の二人が無罪を信じてくれたこと!!!
…なのだけれども、
弁護士が…、裁判が…、予審が…という会話の流れから、
おおっ!法廷モノに突入か!!!となったら、
ちょいとなんだかんだあったのちに、ルーカスやっぱり良いヤツ!目は嘘をつかない!
よって無罪だねッ!!
ええええ、それでいいのっ?
純粋さと良心の勝利!といったら聞こえはいいけど、ほんとにそれでいいのー?っと。
集団ヒステリーとか村八分とか人の心の闇とかさぁ、そんな見つめあっただけで解決するものかなぁ(´-ω-`)
1年後、何事もなかったように笑い合うルーカスたちを観て、
この人たちの中で、実はルーカスが一番、闇だったんではないかと思った。
まぁ、マッツ・ミケルセン、セクシーだしそれはそれでいいのかな。