シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

ダークプレイス(ネタバレなし)

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忙しくてサボり中だったけど、今日から復活!!!!
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
ダークプレイス ★★☆☆☆ 
 
~後半にネタバレありです!且つ、辛口~ 
 
 
 
あらすじ→1985年、カンザスの田舎町で母親とその娘2人が惨殺される事件が発生。生き残った8歳の末娘リビーの証言により15歳の兄ベンが逮捕され、ベンは終身刑を言い渡された。全米から注目を浴びた事件のせいで親戚の家を転々とすることになったリビーは、やがて自嘲的で無気力な人間になっていく。そして時は流れ、リビーが31歳になったある日、有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」からの招待状が届く。生活費に困っていたリビーは謝礼金を目当てに、これまで決して振り返ろうとしなかった忌まわしい事件の真相を探りはじめる。(映画.comより) 
 
 
 
予告編を観て、これは面白そう!と借りてきました。 
 
主役のシャーリーズ・セロンの過去を知っていて観るのと、知らないで観るのとでは内容の重さが変わるのかなぁ……と思いました。 
 
↑幼い頃、母親が父親をシャーリーズ・セロンの目の前で射殺した。 
 
それを踏まえて観ると、リビーの孤独や痛みがあとあとまで響いてくる。 
 
家族を殺され、兄が逮捕され、全米から寄付金が寄せられるものの働かずその寄付金を食い潰すだけの怠惰な生活を送るリビー。 
 
弁護士にでさえそっぽを向かれ、謝礼金目当てで大して興味もないのに捜査に協力。 
 
いくらトラウマがあるにせよ、ぐだぐだでちょっとイラつくほどにリビーは"生きてない"
。 
 
しかしストーリーが進むにつれ、彼女が心に負った傷がどれほどのものだったかが明らかになっていくと、 
 
一転、彼女が傷を隠すために飲み込んできた痛みがひりひりと食い込んでくる。 
 
リビーは真実を追いかけるけど、誰もが少しずつ嘘をついていて、それはリビー自身も同じ。 
 
知られたくない。告白したい。許してもらいたい。許したい。罰したい。罰されたい。 
 
一人の人間の中に相反する想いが交差して、重なり、誰もがきっかけを待ちわびている。
 
でもね「贖罪」と一言でいっても、謝って済むなら警察いらんだろ!っても感じるわけです。 
 
たくさんの小さな嘘が積もり積もって、取り返しがつかない事態になっていくストーリーは、
 
「ゴーンガール」とよく似ていてすごーくモヤモヤ。 
 
………て、あとから知ったけど、原作はゴーンガールと同じ人!!!
 
あー、どうりで前半後半が全く違う話になっちゃってたんだー!!! 
 
ゴーンガールが馴染めなかったわたくしは、やはりダークプレイスも馴染めなかったです(´-ω-`)
 
前半はいかに痛みを振りきるか、後半はサスペンス仕立て。 
 
この繋ぎが非常に雑! 惜しい!すごく惜しい!!! 
 
×××ここらからネタバレします×××
私、誰が一番罪深いって兄だと思うんですね。 
 
虚栄心やらヒーロー気取りで「俺がお前を守る!」とかっこつけた結果、彼は徹底的に家族とリビーを壊したのに、反省の色が全くない!
 
最後の最後まで、「俺ちゃんかっこいい!」の兄が死ぬほどムカつく。 
 
少なくとも母親を殺したのがアノ彼女じゃないと知っていたなら、無駄な騎士道精神を発揮しないで全部、請負人に負わせちゃえばいいんですよー。←善悪は別として。 
 
そうしたら、少なくともリビーは壊れずに済んだ。 
 
でもまぁ、ゴーンガールだし、ゴーンガールだし、ゴーンガールだし、仕方ないか。 
 
真犯人も唐突すぎて、もしかして請負人か?いや請負人だったら後だしジャンケンすぎだろう的な思いが見事に的中。 
 
いや、唐突すぎだって………伏線が雑だって………でもゴーンガールと同じ原作者だしなぁと完全に諦めムード。
 
悪魔崇拝小児性愛に殺人にあといろいろ………ちょっと詰め込みすぎた感じで、 
 
主軸を「殺人」と「嘘」にだけ絞ってくれたら、もっとすっきりしたかなぁと思いました。 
 
あ、でもシャーリーズ・セロンのショートカットは可愛かったです(*´ー`*)