シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

女神は二度微笑む(ネタバレなし)。

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で、いつもの感じのも一応投下!!!

【勝手に星付け@映画】

・女神は二度微笑む ★★★★★

あらすじ→猛毒ガスによる地下鉄無差別テロが起きたインド・コルカタ。犯人も動機も不明のまま、2年がたったある日、1ヶ月前コルカタに出張に行ったきり失踪した夫のアルナブを探しに身重の体をおして、ヴィディヤやコルカタにやってきた。夫の手掛かりは写真一枚だけ。捜査を始めるものの、勤務先の履歴にも、宿泊先にも夫がいた証拠は何一つなく、途方に暮れる彼女に、協力を申し出たのは警察署に勤務する下っ端の警察官ラナだった。

どえらい映画を観てしまった!!!!!!

躍りも歌もないインド映画。

ちょっと長い感じもしましたが、展開がどんどん動いていくので大丈夫!

主人公のヴィディヤは可愛いくて、お腹おっきい体で必死で探しまわる姿に応援してしまう。

不気味な殺し屋、実在しない伯父さん、卒業名簿から消えた夫、次々に消されていく証人、そこに国家安全部や調査部、企業の暗部など絡んで…、 サスペンスとしてのお膳立てはきっちり!

そして一途に夫を想うヴィディヤの愛。

ヴィディヤに仄かな恋心を抱くナラ。

極彩色で雑多で混迷したインドの風景。

果たして夫は、テロの犯人なのか?似てるだけの男なのか?妻に愛想をつかしただけなのか?

誰もが物語(ストーリー)を持っている。

その中で誰もが少し嘘を語る。

誰もが少し真実を秘めている。

思い返せば伏線はたくさんあったのに、主軸に目が奪われて全く読めてなかった!!!!!

タイトルにある「女神は二度微笑む」ってどこで微笑むのだろうか?と疑問が解けた瞬間、衝撃が…………。

これはハリウッドでリメイクしそうだなー。(しないでくれよー)。

ヴィディヤの子供に対する優しい視線が、嗚咽に変わった時、こちらまで涙が出た。

特筆すべきは不気味な殺し屋。

おっさん、ヅラ、肥満体、ダサ眼鏡、ぬめった笑顔と3拍子どころか5拍子そろったキモキャラだが、この存在感はノーカントリーの殺し屋にも匹敵する不穏さ。

ちょっとドジっこちゃんだけど。

とにかく面白かった!!!!!!!!!!!!!

良い映画って言葉が出てこないもんですね。

インドの一級サスペンス映画です。

ぜひぜひ!!!!!

かしこ。