シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

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シェルブールの雨傘(ネタバレあり)

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たまには正統派なラブストーリーを!!!
 
こう見えて、わたくし、変態映画ばかり観てるわけじゃございませんのよヽ( ̄▽ ̄)ノ
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
シェルブールの雨傘 ★★★☆☆ 
 
※ネタバレしてます! 
 
 
 
あらすじ→フランスの港町シェルブール。傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工の青年ギィ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)が恋に落ち、結婚の約束を誓い合うが、やがて青年はアルジェリア出征に徴兵され、戦地で消息を絶つ…。(どこかのサイトから抜粋)。 
 
 
 
言わずと知れた名作を今更ながら観賞。 
 
全編、歌で綴られると聞いて勝手にミュージカルだと思っていたら、なんとセリフにみんなメロディーがついていた!という…………ちょっとびっくり。 
 
最初は違和感ありありで、
 
「靴が少しきついわ」くらい普通に喋らんかーい!とつっこみをいれまくってたんですが…………観てる内に慣れました。 (割りとあっさり引く)。
 
カトリーヌ・ドヌーヴが可愛くて、可愛くて、可愛くて、可愛くて。 
 
まともに彼女の映画を観たことがなかったので、あぁ、世の男性陣の心を簡単に鷲掴みにしたわ!と想像に難くないです。
 
でもまさか#me too問題であんなとんでも発言するおばちゃんに返信するとはね!!!
 
口説くのとセクハラの違いくらい誰でもわかるわ!!!
 
 あ、感想感想! 
 
シェルブールの雨傘って、悪人が誰も出てこないんですね。 
 
(でも私はアンチ・ジュヌヴィエーヴ派!だって身勝手だ!せめてきちんと別れてから他の男にいけー!) 
 
横恋慕する金持ち(←名前失念)はとても紳士だし、母親も小言をいいはしてもジュヌヴィエーヴの生き方をきちんと受け入れてる。
 
 戦争によって引き裂かれる若者の悲恋………とは言うものの、戦争がなくてもジュヌヴィエーヴは同じ選択をしたのではないだろうか。
 
 彼女の母親がいう通り、恋に恋してた状態で、恋よりも愛と現実が勝った。 
 
可哀想なのはギィで戦地から戻ったら、恋人が我が子もろとも他の男と結婚していた…………そりゃあ、ないよ!だ。 
 
でもキャピキャピしたジュヌヴィエーヴより、しっかりと地に足がついてるマドレーヌの方がギィには合っていたように見えるし、 
 
会わないって選択をした彼はとても男らしかった。 
 
ラストのガソリンスタンドのシーンはまるで絵本を見ているように綺麗で、あたたかい気持ちになった。 
 
お互い、納まるべきところに納まった二人。 
 
哀しい恋の映画ではなく、めでたしめでたしのおとぎ話…………だったんじゃないかなぁと感じました。