シラフで死ねるかっ。~酔い闇の映画祭り~

映画レビューを書いてます。たまにネタバレ。たまに毒。たまに涙。

フォーカス(ネタバレなし)

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なんでもできちゃうウィル・スミス。
 
だけど恋には不器用で………ってなんか信用できなーい!!!
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
 
フォーカス ★★★☆☆ 
 
 
 
あらすじ→フォーカス=〈視線〉を操ることができれば「誰だって騙すことができる」。 
超一流の詐欺師ニッキー(ウィル・スミス)は、30人もの腕利き詐欺師を束ねる犯罪集団のトップだ。 
空港、カジノ、高級ホテルからスーパーボウルに沸く街中でも大胆なチームプレイで次々と荒金を稼いでいく。
ニッキーは、とある高級ホテルのレストランで女詐欺師ジェス(マーゴット・ロビー)と出会う。 
ジェスは、ニッキーを騙そうとしたものの逆に彼の詐欺テクニックに魅了される。 
結果、彼の一味に加わったジェスは詐欺師としてメキメキと頭角を表し、やがてニッキーの信頼と愛情を得るようになる。 
しかし、最後の大きなヤマに勝った後、ニッキーは姿を消してしまう――。
 
 
 
綺麗なシャレコウベ(または骸骨界No.1の美女)マーゴット・ロビーとウィル・スミスのラブもの。
 
(↑で、合ってる?) 
 
スリードの天才とプロのスリが絡むばっちばちの詐欺の話かと思いきや、 
 
手口や仕掛けはそれほど派手ではなく、マッチスティックメン的な物を想像してると少し肩透かしをくらうかも。 
 
たまにニュースなどで目にするいわゆる、
 
「観光客を狙ったスリ集団」ってのはこういう手口だったんだなっていう内幕がわかって楽しい。 
 
ただ詐欺グループを描いた映画ならもちっとド派手な事件を期待したいところ。 
 
1個1個が地味すぎる。 
 
BDウォンとの賭けのシーンが一番のハラハラドキドキしたけど、本筋には全く関係なし!!! 
 
BDウォンひさびさに観たけど、太ったなぁ………。 
 
マーゴット・ロビーのあっけらかんとした明るい役も可愛いし、
 
ウィル・スミスの恋には不器用な男もいい。 
 
不器用すぎて腹が立つくらい! 
 
スマートな詐欺師っぷりも良かったし、佳作というとこでしょうか。 
 
まずまず面白かったです(*´ー`*)
 

ヴィジット(ネタバレなし)

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【勝手に星付け@映画】

ヴィジット ★☆☆☆☆

あらすじ→孫vsキチ〇イじじばば。

そんな身も蓋もない言い方ないと反省して、真面目なあらすじ。

休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メイソンビルへと出発した姉弟。都会の喧騒から離れて、田舎での楽しい一週間を過ごす予定だった――その時までは。優しい祖父と、料理上手な祖母。しかし出会えた喜びも束の間、就寝時、完璧な時間を過ごすためと、奇妙な「3つの約束」“楽しい時間を過ごすこと"“好きなものは遠慮なく食べること"“夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと"が伝えられる。この家は、何かがおかしい。夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚める二人。部屋の外から聞こえるただ事ではない物音に恐怖を覚えた彼らは、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。そこで二人が目にしたものとは――?

ナイト・シャマランは原案だけに関わった方がいいんじゃないだろうか。

というか、着想だけはいつも面白いのに、演出が下手くそすぎる。

なんかこれいつもの幽霊オチかなぁと思わせて、あー、そっちねぇー……………だからなに(゚-゚)?って思ったまま終わった。

シャマラーの方々がちゃんと語れば、重厚な〇〇!とか新たな〇〇!とか、いろんなことが浮かぶのかも!!!

でもすみませんッ!

シャマラーじゃないから許してッ!

「★」はアイデア賞よ、アイデア賞。

ギルバートグレイブ(ネタバレなし)

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ストーリーはいかにも爽やかな青春ものなのに、どう頑張ってもデップが爽やかな青年には見えないのだよッ!
 
何かしらエロいんだよ、デップ。
 
あの眼差しと上唇がいかんのだと思うんだけどね。
 
特に上唇。
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
 
ギルバートグレイブ ★★★★☆ 
 
 
 
あらすじ→ジョニー・デップ主演のドラマ。中西部の田舎町を舞台に、よろずやの店員がトレーラーハウスで祖母と旅を続ける少女と出会い、自己の生活を見つめ直していく姿を描く。
 
 
 
閉塞感で息が詰まりそうになってギルバートグレイブを見たら、さらに息が詰まりそうになったでござる(´-ω-`)
 
最後はすかっとしたからよかったものの、気分が晴れない時に観たらいけない映画だと思った。 
 
ギルバートのどこにも行けるのにどこにも行けない生き方と、それでもなんとか妥協して受け入れている苦しさが伝わってきた。 
 
でも、なんだかなぁ………この作品にジョニー・デップって必要だったかな。 
 
違う俳優さんで観たかった気がする。 なんていうか………エロすぎるんだ(゜ー゜) 
 
ジュリエット・ルイスの一見、儚げで頼りなさそうなのに、 
 
どこにも行かない自由を敢えてどこでも行ける自由に変えた芯の強さが光る芝居もよかった。 
 
そして、そして、 デップを食わんばかりのレオの名演は素晴らしいッ!! 
 
レオは若い頃の方が断然イイ!!!
 
家を燃やしたことに是々非々あるけれど、
 
あの家は幸せな家族の象徴でもある反面、
 
ギルバートたちの"どこにもいけない"象徴であり、束縛や呪詛でもあったはず。
 
愛してるけど同時に憎んでもいる。
 
その矛盾に、ギルバートたちは生きづらさを感じていた気がする。
 
だから、あれは破壊されなければならなかった。
 

吉原炎上(ネタバレなし)

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女はカクンと抜けてしまう。
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
吉原炎上 ★★★★☆ 
 
 
 
あらすじ→1987年公開の東映映画で、様々な理由で吉原に入ることになった女性達の野心や恋愛感情、悲しみ至るまでを描いたヒューマン群像劇。花魁になるまでを演じたヒロイン役の名取裕子の体当たりの演技が話題になった。
 
 
 
業!とにかく凄まじい業!の世界だった。 
 
さすがの西川峰子様!
主役をくったかたせ梨乃!
 
藤真理子の狂気! 女は怖い…………。 
 
名取裕子が霞んでしまったなと思いつつ、名取裕子じゃなかったら紫は完全に空気になってた気もする。 
 
そう思うとあの顔ぶれの中で、よく存在感を残せたなぁ…。 
 
江戸時代が舞台なのだ勝手に思いこんでいたら、明治の話なんですね。 
 
文明開化だなんだ言いながらも明治でも人買いがあったのかと、ちょっと世知辛い気持ち。 
 
しかし花魁道中の息をのむ美しさに、 
 
苦界の女の矜持とは男や恋ではなく、意地と見栄なのかも知れないと感じた。 
 
金魚や布団の赤のなまめかしさ、ふのりの生々しさ、西川峰子様の咆哮。 
 
女の業を描いた映画という認識だったけども、実はあそこまでの狂気に走らせる男の業の映画なのだと思いました。 
 
嘘にまみれた苦界が真実の愛で焼け落ちてしまうラストは、圧巻!の一言。 
 
映画館で観たかったなぁと思いつつ、映画館で観たら恥ずかしくて下を向いてしまったかも…(笑)
 
 

ファウンド(ネタバレなし)

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ファウンドについて語るよー!

ホラーとかグロが苦手な方は、以下、回れ右ねー!!!

【勝手に星付け@映画】

ファウンド ★☆☆☆☆

あらすじ→マーティは、家族の秘密を見るのが何よりの楽しみだった。

母親はベッドの下にラブレター、父親は車庫の奥にポルノ雑誌。

そして兄はクローゼットに人間の生首を隠していた。

なぜだろう………。

こんなワクワクドキドキ胸が踊る設定なのに、胸が全くチラリとも揺れなかったのは(゚ー゚)

(注)乳ガ貧シイカラデハナイッ!

予算8,000ドルだってさ………8,000ドルもかけたように見えなかったよ!!!

多分、あれだ!途中のお化け屋敷に4,000で、劇中映画に4,000で合計8,000だね!(決めつけ!)

お化け屋敷いらんだろー、劇中映画も(多少)いらんだろー。

生首に金をかけてよー、あとチラッとでいいから学校写してよー。

チ×コ出すなら、使うとこも写せよー。

これじゃただのほのぼのファミリードラマじゃんよー!!!

今週は借りてきたDVDがことごとく不作で、

いや、不作でっていうけど、面白い面白くないっていうのに作品の出来不出来って実はそんなに関係なくて、

要はそれに自分がノレたかノレないかだと思ってる派だから、

体力気力万全ならノレたかもわからん!!!

ハングオーバー、雨の日は君に会えない~…

SPY(ネタバレなし)

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女は馬力!
 
と、年の功!!!!
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
・SPY ★★★★☆ 
 
さくっとあらすじ→CIAで働くスーザンは、現場のエージェントの目となり耳となって彼らを誘導する分析官。ある日、核爆弾の売買を阻止する任務を遂行中に、パートナーのファインが冷酷な武器商人、レイナによって殺されてしまう。テロリストに核爆弾を売ろうとするレイナを阻止するため、自ら志願して現場のエージェントになることを決意したスーザン。スパイとしてド素人の彼女は、仲間のスゴ腕エージェント、リックとともに凶悪組織の計画を阻止できるのか!? (amazonより抜粋)。 
 
 
 
メリッサ・マッカーシーだと知らずにほんとのおばちゃんが頑張る話かと………メリッサも大概おばちゃんだけど………私と年があまり変わらないけど(血涙)。 
 
キングスマンのおばc………女の子ver.かと思いきや、(いろんな意味で)正統派なスパイ映画よりもっと正統派で、 キャスト達に世間の人達が描くイメージを見事に逆手にとったアクションコメディ。 
 
これはやられた! 
 
ジュード・ロウ演じるファインは向かうところ敵なし!のパーフェクトなスパイ。 
 
すごいキメキメのボンド(を意識した?)キャラで、観ているといつの間にかジュード・ロウの取説完璧マスターしちゃいました!って宣言したくなったりならなかったり………、 
 
いや、真の取説完璧マスターは、監督なのだろうけど! 
 
でも決めるとこは決めるんだ!胡散臭いけど! 
 
リック役のステイサムが語る「俺様伝説」には爆笑。 
 
いやいやいやいや、それ、あんたが無敵なアイアンマンなだけですから!ってツッコミをフルシカトの空回りビックマウスマスター、ステイサム! 
 
ハゲでもかっこいいステイサム!かっこよすぎて逆にカッコ悪いぜ、ステイサム! 
 
そしてなんか胸キュンしちゃうメリッサ・マッカーシー………。 
 
中身は女子なのにダサいおばちゃんにばかり変装させられるメリッサ。 
 
この場合、太っていても若いコならキメキメにしたら「あら、意外!」となるのに、 キメキメにしてもこき下ろされる………。 
 
おばちゃん、切ないねええええ!!!!!!!!! 
 
大体がイケてない太ったキャラには、イケイケの性格が良い女友達がいるものなのに…………親友は身長185cmの撫で肩顎なしのこれまたイケてないおばちゃん………。
 
でも観ている内に不思議とイケメンなにくそ!俺様伝説鼻くそ!な気分になる笑えてくる。 
 
ストーリー自体はほんとに正統派で特に目新しくもないけれど、小ネタ満載で動けるデブキャラ・メリッサの魅力も満載。 
 
アクションもカーチェイスも迫力満点! 
 
どんでん返しもこれくるね!あ、きたぞ!きたぞ!きたあああああ!!!となる正統派。
 
白状します!!!! 
 
レイナ役は最後の最後までジェシカ・アルバだと思ってました!!!!!! 
 
おばちゃん、若いコはみんな同じ顔に見えるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 正統派を逆手にとった正統派スパイ映画。 面白かったー。
 
 

ダークプレイス(ネタバレなし)

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忙しくてサボり中だったけど、今日から復活!!!!
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
ダークプレイス ★★☆☆☆ 
 
~後半にネタバレありです!且つ、辛口~ 
 
 
 
あらすじ→1985年、カンザスの田舎町で母親とその娘2人が惨殺される事件が発生。生き残った8歳の末娘リビーの証言により15歳の兄ベンが逮捕され、ベンは終身刑を言い渡された。全米から注目を浴びた事件のせいで親戚の家を転々とすることになったリビーは、やがて自嘲的で無気力な人間になっていく。そして時は流れ、リビーが31歳になったある日、有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」からの招待状が届く。生活費に困っていたリビーは謝礼金を目当てに、これまで決して振り返ろうとしなかった忌まわしい事件の真相を探りはじめる。(映画.comより) 
 
 
 
予告編を観て、これは面白そう!と借りてきました。 
 
主役のシャーリーズ・セロンの過去を知っていて観るのと、知らないで観るのとでは内容の重さが変わるのかなぁ……と思いました。 
 
↑幼い頃、母親が父親をシャーリーズ・セロンの目の前で射殺した。 
 
それを踏まえて観ると、リビーの孤独や痛みがあとあとまで響いてくる。 
 
家族を殺され、兄が逮捕され、全米から寄付金が寄せられるものの働かずその寄付金を食い潰すだけの怠惰な生活を送るリビー。 
 
弁護士にでさえそっぽを向かれ、謝礼金目当てで大して興味もないのに捜査に協力。 
 
いくらトラウマがあるにせよ、ぐだぐだでちょっとイラつくほどにリビーは"生きてない"
。 
 
しかしストーリーが進むにつれ、彼女が心に負った傷がどれほどのものだったかが明らかになっていくと、 
 
一転、彼女が傷を隠すために飲み込んできた痛みがひりひりと食い込んでくる。 
 
リビーは真実を追いかけるけど、誰もが少しずつ嘘をついていて、それはリビー自身も同じ。 
 
知られたくない。告白したい。許してもらいたい。許したい。罰したい。罰されたい。 
 
一人の人間の中に相反する想いが交差して、重なり、誰もがきっかけを待ちわびている。
 
でもね「贖罪」と一言でいっても、謝って済むなら警察いらんだろ!っても感じるわけです。 
 
たくさんの小さな嘘が積もり積もって、取り返しがつかない事態になっていくストーリーは、
 
「ゴーンガール」とよく似ていてすごーくモヤモヤ。 
 
………て、あとから知ったけど、原作はゴーンガールと同じ人!!!
 
あー、どうりで前半後半が全く違う話になっちゃってたんだー!!! 
 
ゴーンガールが馴染めなかったわたくしは、やはりダークプレイスも馴染めなかったです(´-ω-`)
 
前半はいかに痛みを振りきるか、後半はサスペンス仕立て。 
 
この繋ぎが非常に雑! 惜しい!すごく惜しい!!! 
 
×××ここらからネタバレします×××
私、誰が一番罪深いって兄だと思うんですね。 
 
虚栄心やらヒーロー気取りで「俺がお前を守る!」とかっこつけた結果、彼は徹底的に家族とリビーを壊したのに、反省の色が全くない!
 
最後の最後まで、「俺ちゃんかっこいい!」の兄が死ぬほどムカつく。 
 
少なくとも母親を殺したのがアノ彼女じゃないと知っていたなら、無駄な騎士道精神を発揮しないで全部、請負人に負わせちゃえばいいんですよー。←善悪は別として。 
 
そうしたら、少なくともリビーは壊れずに済んだ。 
 
でもまぁ、ゴーンガールだし、ゴーンガールだし、ゴーンガールだし、仕方ないか。 
 
真犯人も唐突すぎて、もしかして請負人か?いや請負人だったら後だしジャンケンすぎだろう的な思いが見事に的中。 
 
いや、唐突すぎだって………伏線が雑だって………でもゴーンガールと同じ原作者だしなぁと完全に諦めムード。
 
悪魔崇拝小児性愛に殺人にあといろいろ………ちょっと詰め込みすぎた感じで、 
 
主軸を「殺人」と「嘘」にだけ絞ってくれたら、もっとすっきりしたかなぁと思いました。 
 
あ、でもシャーリーズ・セロンのショートカットは可愛かったです(*´ー`*)
 
 

偽りなき者(ネタバレあり)

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【勝手に星付け@映画】

偽りなき者 ★★★☆☆

(ネタバレしてます!)

あらすじ→離婚と失業の試練を乗り越え、ようやく穏やかな日常を取り戻した幼稚園教師・ルーカス。

そんな彼がある日、親友テオの娘クララの作り話が元で変質者の烙印を押されてしまう。

あるのはクララの証言のみ。無実を証明できる手立ては何もない。

町の住人たちはおろか、唯一無二の親友だと信じて疑わなかったテオまでもが、幼いクララの言葉を疑いなく信じ込み、身の潔白を説明しようとするルーカスの声に耳を貸そうとしない。

噂はあっという間に町中に広がり、仕事も親友も、信用も全て失ったルーカスは小さい町で孤立してしまう。

ルーカスに向けられる憎悪と敵意がますますエスカレートし、一人息子のマルクスにまで危害が及ぶ事態に心を痛めながらも、ひたすら耐え続ける生活を余儀なくされるルーカス。(Amazonさんから)

マッツ・ミケルセン、"北欧の至宝"と称されてるらしい。

北欧の至宝!!

なんかそれだけで神々しいな………マッツ。

イタリアの至宝・ベルッチ姐さんとどっちがより至宝としt………(議論を呼びそうだから自粛)。

まぁ、私はラース・ミケルセン派なんですけどー。

wikiで読んだら、集団ヒステリーに巻き込まれた男と書いてありましたが、集団ヒステリーっていうよりは村八分ですな。

しかもこういうパターンの冤罪って、自殺するか海外逃亡するかしか救いがないじゃないかー!!!

この映画は嫌いじゃない!決して嫌いじゃない!!!

………が、

あまりにもマッツ・ミケルセン演じるルーカスが潔白で愚直すぎて納得いかない………。

ルーカスもちょっとはアレな人だったら、余裕を持ってみれたのに、

真人間且つ、100%無罪!と分かりきってると、ほんとにつらいのです!!!

スーパーでリンチに合うシーンも「ひぇー、やめてー!なにするのよぅっ(号泣)」だし、

手のひら返しの親友には「ファ〇ク!」だし。

でももし私のプリプリプリティーな姪っこが「あのおじちゃんに変なことされた!」なんて言ったら、

頭に懐中電灯を装着、猟銃と日本刀持参でバババァーン!と相手の家に乗り込んじゃうから、

こういうことって決して起こり得ないことではないのだと思う。

ただあまりにも村八分描写が長すぎた!

映画の7割が村八分

やめてよー!!!ワンコに罪はないじゃないのー!!!

と、観ている内に段々と闇に囚われていく私……。

唯一の救いは、ルーカスの息子と友人の二人が無罪を信じてくれたこと!!!

…なのだけれども、

弁護士が…、裁判が…、予審が…という会話の流れから、

おおっ!法廷モノに突入か!!!となったら、

ちょいとなんだかんだあったのちに、ルーカスやっぱり良いヤツ!目は嘘をつかない!

よって無罪だねッ!!

ええええ、それでいいのっ?

純粋さと良心の勝利!といったら聞こえはいいけど、ほんとにそれでいいのー?っと。

集団ヒステリーとか村八分とか人の心の闇とかさぁ、そんな見つめあっただけで解決するものかなぁ(´-ω-`)

1年後、何事もなかったように笑い合うルーカスたちを観て、

この人たちの中で、実はルーカスが一番、闇だったんではないかと思った。

まぁ、マッツ・ミケルセン、セクシーだしそれはそれでいいのかな。

知らなすぎた男(ネタバレなし)

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最近、ヘビーなものばっか観てたので、軽めの映画を。

勘違いって恥ずかしいものだけど、ここまで突き抜けたらむしろ誇り!という感じ。

【勝手に星付け@映画】

知らなすぎた男 ★★★★☆

あらすじ→知らぬが天国、知ったら地獄!? 大きな勘違いのサスペンス・コメディ。 アイオワ州に住むレンタルビデオ店の店員ウォレスは、ロンドンで銀行家を営む弟ジェイムズのもとへ、自分の誕生祝のためにやってくる。しかしジェイムズは大きな商談パーティがあるため、それ所ではない。やむを得ずウォレスを、演劇体験ゲーム"ライブ劇場"に参加させてしまう。役者志望だったウォレスは大乗り気。だが、彼がイギリス謀報部からの電話を間違って取り上げたことから、事態はまったく思わぬ方向へと転がり始める!

あらすじを補足すると、イギリスとロシアが友好条約を結ぼうとするけど、

仲良くなったら俺たちの仕事がなくなっちゃう!と焦った両国の諜報部員が協力して友好条約を結ぶ会場を爆破してしまおう!というはちゃめちゃなお話。

まずこの時点でなんかおかしいだろ!って突っ込みたいのに、

登場人物たちは微塵も気にしてないとこがまたツボ。

もう「勘違いもの」っていったら1つのジャンルになるくらいたくさんの映画があるけど、

ここまで徹底的に勘違いし続ける映画も珍しい!

勘違いに気付いたことで新たな危機が襲ってきたり、最後に真実の姿を現すとか、誤解が解けて仲直りとか一切ない!!!

あ、仲直りはちょっとだけあるけど!

とりあえずずーーーーーーーーーっと勘違い勘違い、勘違い、勘違い!!!

最後まで勘違い!

これは良くも悪くも脱力系なビル・マーレイのすっとぼけっぷりがドハマりした1本だと思います!!

ベテランのコメディ俳優だったら、笑わせよう!笑わせよう!!として、逆にさむくなってたと思う。

ビル・マーレイが引き起こす勘違いに次ぐ勘違いが徹底的すぎるから、

こっちも突っ込みたくても突っ込めないもどかしさに、クスクス笑ってしまった!←ゲラゲラじゃないとこがポイント。

アメリカとドイツの合作だけど、派手さは全くなくて徹底的にシュール。

ちょっと奇人たちの晩餐会に似てるかな。

シュールな笑いが好きな方はぜひ!

pk(ネタバレなし)

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カレー三部作。←嘘。
 
今夜は、カレーうどんだね!!!
 
 
 
【勝手に星付け@映画】 
 
 
・pk ★★★★★ 
 
 
「きっとうまくいく」の監督と主演がまたまたコンビを組んだわけですが、またしてもやられた!!!! 
 
なんて面白いの!!!
 
主人公pkは、宇宙人。 
 
ある日、素っ裸で地球にやってくる。 
 
そしていきなり宇宙船を呼び出すリモコンを奪われるところから映画は始まります。 
 
"踊る車"からの服の調達、言語、紙幣価値の学習………地球に馴染むための彼の奮闘っぷりは笑いなしには観れません。 
 
笑いなしには観れませんが、この映画は哲学です。 
 
地球に馴染んだ後に彼は「神」に出会います。 
 
しかし彼は、神がわからない。 
 
試行錯誤の末、「神はいる」という結論に辿り着くものの、では神とはなにか?を真正面から出会う人、出会う人にぶつけていきます。 
 
そんな彼を偶然見つけたヒロインのTVマンは面白がって彼をTVに出演させますが、彼の言動はやがていろいろな波紋を世間に広げていきます。 
 
偏見と独断で言わしていただければ、インドといえば宗教大国(のイメージ)! 「信仰」を真っ向から扱った映画を撮っていいの!? 
 
しかも(一方的な見方をすれば)皮肉ったり、否定したり、おちょくったり………。 
 
それをインド人がやったらもしかしたら反発もあったかもしれませんが、
 
 だって彼は、異星人! 
 
これがこの映画の憎いところ。 
 
ぐうの音も出ない正論を叩きつけていくわけです。 
 
しかも否定はしない。
 
神様はいて、神様の伝言を伝える宗教者は神様への電話をかけ間違えてる! 
 
それは正しい番号ではない!というのが主張なのです。 
 
観ていて爽快な気分にもなるし、腑に落ちるし、深く考えてしまう。 
 
神とはなんだろう?人種、外見、祈り、国家間のいさかい、偏見、異教徒への憎しみ、差別、身分格差とはなんだろう? 
 
こう書いてしまうと、やたらと堅い映画に思われるでしょうが、 
 
描き方は、あくまでハートフルなコメディー。 
 
笑い、涙、親子、恋、幸せ、とても明るくさらっとしてます。 
 
「きっとうまくいく」でもそうでしたが、この監督は様々な社会問題を痛くなく盛り込むのがとても上手です。
 
インドで!あのインドで!!! 踊る車が出てくるなんて!!!! 「きっとうまくいく」も★5つでしたが、pkも文句なしの★5つ!!! 
 
主人公アーミル・カーンのまばたきをほとんどしない演技や、前作よりもかなり絞られた体型にも惚れ惚れとします( 〃▽〃)ポッ。 
 
コメディー映画と侮るなかれ、深く胸に刺さる哲学の映画でした。 
 
そしてヒロインが可愛い!!!!!! おすすめです(*´ー`*)